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Chiwata's Diary
2016/04/09 00:02 『追悼の意を込めて、和田君ありがとう。』

訃報が届きました。残念で仕方ありません。


和田光司くんが、永眠されました。


和田君と言えば、そうです、テレビアニメ「デジモンアドベンチャー」の主題歌、僕が作詞作曲をした『Butter-Fly』を歌ってくれたシンガーです。


ガンの闘病から復活をとげ、活動を再開されたのが2013年10月。たしか、その直前だったと思います、和田君と食事したのは。僕と和田君の共通の知り合いも含めた複数人で集まろうという話をもらって、久々に会って楽しい時間を過ごしたのでした。療養あけということもあって、少し体はほっそりとしていましたが、力強い眼差しで今後のことについて嬉しそうに語っていた姿を思い出します。その夜、僕からも『いつかツーマンライブをやって一緒にButter-Flyを歌おう!』と言葉をかけさせていただきました。


今年のお正月には、和田君から年賀メールも届きました。『今年こそは一緒に何かやろう!』と返事をしました。


その夢をいつか叶えたいと、僕はこの2年間、ずっと思い描きながら過ごしてきました。


余りにも突然の訃報だったので、本当に残念で残念で、言葉が見つかりません。


思い起こせば、1998年の後半。その当時に在籍していた音楽事務所づたいに、「翌春から新しく始まるテレビアニメの主題歌に使える曲を探している」という話が回ってきました。そこで、僕が自分で作詞作曲してストックしていた曲『Butter-Fly』をプレゼンに提出させてもらうことになり、運良く主題歌に抜擢していただき、和田君が歌ってくれることになったのでした。和田君とは、それ以来のお付き合いをさせていただいて、『Butter-Fly』の他にも数曲(『僕は僕だって』『Starting Over』『イノセント〜無邪気なままで〜』『Daybreak』『遙かな贈りもの』『キミと季節と陽だまりと』)の曲を提供させていただきました。自分が作った曲や詩を歌ってもらえる存在というのは本当に特別なもので、「仕事の関係」という枠では収まらない存在でした。それが故に、、、寂しいです。


大好きな歌をまだまだ歌いたかっただろうに・・・。大好きな歌でまだまだ沢山の人を笑顔にしたかっただろうに・・・。その想いを考えると、悔しくなります。


僕は、自分のライブでも、たまに『Butter-Fly』を唄わせてもらうことがあります。僕は今、耳の病気で、一時、唄うことをお休みさせていただいていますが、復活したら、また唄わせてもらう機会が沢山あると思います。その時は、和田君のことをきっと想い出すでしょう。そして、和田君の無念さを心に浮かべながら、想いを重ねて唄わせていただきたいと思います。


和田君。僕が生み出した曲たちを大切に唄い続けてくれて、本当にどうもありがとう。どうか、安らかにお眠り下さい。謹んでお悔やみを申し上げます。合掌。

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